●11社もグループ会社がありますが、売上の内訳を具体的に教えていただけますか?
2005年3月期で想定しますと
1.広告販売:売上22億円、経常利益2.5億
2.映像コンテンツ:売上12億、経常利益2.8億
3.コールセンター事業:売上10億、経常利益1.5億
がメインになります。
広告販売と映像コンテンツで売上の80%を占めています。ファイナンス部門はまだできたばかりで、売上にはそれほど貢献しておらず、コールセンターは新規事業的なイメージで、現在月次で約2,3億円の売上があります。
アイ・シー・エフ本体は、アイ・シー・エフグループの持ち株会社的な側面もあり、グループ会社の事業支援においては、直接事業を行うというよりは、元々資金の少ない中で売上3〜50億円ぐらいをあげてきたグループ会社のオーナー経営者に、ファイナンスのノウハウを提供して、どのように成長させていくかといったスタイルで進めています。
●数字だけで判断すると、広告会社のように思われますが。
おそらく来期の売上は映像コンテンツが主力になり、利益も映像コンテンツが引っ張ります。広告販売の事業は単体で存在するのではなく、映像コンテンツの分野が支援する構造です。作った映像コンテンツを広告担当が販売しています。コンテンツはどんどん自社で作り、又、海外からも買い付けたいので、場合によっては10億円ぐらいのファンドを組むことも考えています。
●カブクンユーザーからの質問ですが、今注目されているライブドアさんや楽天さんは金融分野できっちり収益を上げていますが、御社のグループ会社のi-cfファイナンスはどのような位置付けになっているのですか?
弊社グループのM&Aを担当しています。収益という意味では、例えばグループ会社を上場させることでキャピタルゲインを得られますが、まだまだ組織体制は他社と比較して遅れていますね。そのため、今年は人材も入れて積極的に強化していきます。ライブドアさんや楽天さんのようにやっていくかは分からないですが、インキュベーション的投資、M&A、株取引、ファンド運営などで、将来的には拡大していきたいですね。
●これもカブクンユーザーからの質問なのですが、CB(転換社債)発行で集めた30億円をどのように使う予定ですか?
コンテンツ制作に10億円、現金でのM&Aに10億円、グループ会社の運転資金に残り10億円をそれぞれ充てる予定です。コンテンツに投資する理由は投資に対するリターンが手堅いからです。
大金をかけて有名な作品を作るのではなく、少額の投資で安全性の高い作品を作っていくので、従来3,000枚のDVDを売らなければ利益が出ないところを、500〜600枚売れば黒字になる構造です。コンテンツを作成してから収益が出るまでの半年間はお金が寝ることになりますが、逆に寝かせれば必ず利益が出ます。
あとは今後もM&Aを続けますが、企業によっては現金でのM&Aを条件とするところもあるので、対応できるように備えたいと思います。
●このCBに対して株価の影響は出ていると思われますか?
今のところあまり影響していないかと思います。今のアイ・シー・エフにとって30億円はそれほど難しい金額ではないと思っています。というのも、アイ・シー・エフの時価総額は200〜300億円で、全体の10%に相当する資金調達は既存の株主へ考慮して行っています。
現在の月次の売上8億4,000万円は、年間ベースで約100億円の事業規模になります。何もしなければ資金調達の必要性はありませんが、仮に100億円規模のM&Aの案件があると話は変わります。必要資金の全額を株式市場から調達するようなことは考えておらず、調達しても全株式の10%前後の線は守っていくつもりです。
今回のCB(転換社債)を発行してから転換するまでの期間を見ていただいてもお分かりの通り、株価への影響や転換するCBの引き受け、転換した株式の市場での吸収など、事前の段取りをしっかり行ってきました。今後の株主対策としては、無理な分割は考えておらず、理想的にはマイクロソフトさんやヤフーさんのように定期的に分割していき、長期的に見て右肩上がりの株価を形成していきたいですね。時価総額もそうなれればいいですね。
●CBを引き受けてくれた企業や転換した株式を購入してくれた株主は、アイ・シー・エフさんのどの部分を高く評価してくれたと思われますか?
成長性だと思います。普段のIR活動では、「成長しているけど、この会社本当のところはどうなんだ」、「社長が株を持っていないけど大丈夫か」など疑問にお答えする場所として、個人投資家説明会等を定期的に開いて、株主の方々に信頼していただけるように努めております。
実際のところ、トップがどう考え、どういう経営をしているかを聞くことで、ある程度の可能性を感じてもらえているのだと思います。自分で言うのもおかしな話ですが、私自身を信頼してもらうことが投資の大きな条件だと思います。