● 財務ハイライトについてお聞かせください。
2005年9月期は、ペイメント・ワンの営業権を一括で譲受けたりしたため、純利益が一時的に3千万円に圧縮されてしまいましたが、売上は前期比で61%増、経常利益で53%増になりました。売上に関しては、当初12億円を予定していましたが、13億円ほどまで達成することができました。経常利益も、2.7億円という予想に対し、3億円弱まで伸びました。今期も前期同等に成長させていくつもりです。
また当社の売上計上に関しては、ネット処理をしています。他社さんにはグロスで計算しているところもありますので、直接比べると当社の売上は小さく見えますが、利益は変わりません。利益ベースで見れば、競合他社さんに比べても、きっちり結果を出していると思っています。
ちなみに、お客様数の伸びで言えば、前期比141%増、処理件数も64%増という数字になっています。要因としては、前々から仕込んでいたことですが、加盟店を沢山抱えている業者さんとの提携が上手くいっていることですね。
● トランザクションが増加すると利益率もさらに改善しそうですね?

利益率に関しては、原価と販売管理費について注意しています。原価は、トランザクションが増加することによって改善しますが、販売管理費は、今後の会社の成長のために優秀な営業やSEを採用しようと考えているので、多少増加するかもしれません。販売管理費の増加を、原価率を下げることによってカバーしたいと思っています。
中長期的な数字で言えば、売上に対し、原価率は20%、販売管理費は40%以内に収めることを目標としています。つまり、経常利益率で40%ということですね。
● 上場して、約8ヶ月になりますが、調達資金の利用目的と利用状況についてお聞かせください。
設備投資が基本になります。また先ほど申し上げましたが、現在決済アプリケーションを中心にビジネスを展開していますので、そのインフラにクロスセルができるBtoBの商材が見つかれば、M&Aの可能性もありますね。ただ、この場合、一番注目したい指標がEPSです。EPSは当社にとって大変重要な指標で、2006年9月期は4分割していることも考慮すると、前期比で実質9倍くらいになります。シナジーが生まれ、さらにEPSが向上するようなM&Aを心がけたいと思っています。
● 御社の今後の展開についてお聞かせください。

成長シナリオは先ほど申しましたとおり、Eコマースの成長の波を、どのように捉えるかだと思っています。次の波というのは「WEB2.0」という世界ですね。WEB2.0は、まだまだこれからの考え方ですが、ブログユーザーのような方々が、今後のEコマースを引っ張っていくと考えています。これまで法人が提供してきたEコマースも、個人ユーザーが提供する環境へと裾野を広げていくことにより、当社も徐々にビジネスモデルを進化させていくことになります。
また、オンライン課金だけでなく、継続課金の市場も変化していきます。今まで、引き落としやコンビニ払いをしていたユーザーも、クレジットカードにシフトしていき、4,5年後にこの市場は開花すると思っています。そういった市場に対し、現在、適切な業務アプリケーションを提供するための努力をしています。
また、そういった事業に加え、クロスセル、アップセルをするような事業提携を行うことを考えています。BtoBの世界のBPOの王様になりたいですね。
● 株価についてどのように考えられていますか?
最初にすごい株価を付けていただいたのは、当社の事業への、また成長への期待だと思っています。株価は、1に業績、2に需給、3に人気だと考えています。言った数字をきちっとこなしていくことは、非常に重要だと思っています。やはり足元の業績をきちんと出していくことが一番大切ですね。
また今後についても、当社はストック型のビジネスモデルを構築しているので、中長期的に見てくださる株主の方々には本当にありがたく思っています。
● IRについてお聞かせください。
個人投資家説明会にも参加していますし、機関投資家向けの説明もしっかり行っています。アカウンタビリティ(説明責任)がありますので、公平性、独自性、即時性が大切ですよね。今後も、機関、個人、それぞれの株主、投資家の方へ、積極的にIRを行っていきたいと思っています。
● 最後に株主、投資家の方々にメッセージをお願いいたします。
当社の経営陣は全員組織出身です。当社は大人のベンチャーを目指したいと思っています。会社の運営も、お客様への対応も、ステークホルダーの方々への還元も、安定して、ベンチャーだけど大人の振る舞いをしているな、と感じるような会社になりたいです。言った数字、説明したシナリオは、きちっと約束通りにこなして、オーガニックな成長を続けていきながら、良い資本提携をし、EPSを上げていきたいと思っています。