● 事業内容についてお聞かせください。
当社は東京の杉並区、中野区、世田谷区、目黒区といった東京城西・城南地区、そして横浜市の一部と埼玉県南部の限定されたエリアにおいて、戸建分譲事業および注文請負事業を行っております。
これらの地域の特色は、「地価が高い」「所得水準が高い」「狭小地が多い」という3点です。そこで求められる住宅のニーズは要求水準が高く、多様化しています。そういった中、当社は耐久性、耐震性、デザイン性に優れた高品位な住宅を提供することで成長しております。
また最近では戸建分譲事業で培ってきた経験やデザイン力を活かして、マンション分譲事業および賃貸マンションや商業ビルの企画、開発から運営まで行うアセットマネジメント事業を手掛けております。
● 家創りにおけるこだわりについてお聞かせください。
当社では、構造強度、アメニティ(快適性)、安全性などにこだわりながらお客様に高品位な住宅とサービスを提供することを心がけてきました。
加えて高額な商品ほど見た目の「グレード感」がとても大切なため、お客様にはデザイン性でも納得していただく必要があります。構造的に強いとか断熱性に優れていることは当然のこととして、当社ではデザインというプラスアルファの要素がお客様の満足感をさらに高めると考えています。
● デザインについて具体的にお聞かせください。
デザインについてはお客様の高い要求に応えられるよう様々な視点から取り組んでいますが、例えば、窓の大きさや配置などを少し工夫するだけでも随分とイメージが変わります。窓を大きくして採光を十分にすることが、必ずしもお客様が求められているのではなく、逆に小さな窓をたくさん取り付けることで室内にバランスよく光が入るようになり、見た目にもお洒落でオーダーメイドの家のようになります。照明なども取り付け位置を変更するだけでなく、天井を高くして間接照明を用いることで、全く違った雰囲気になります。また壁の色もすべて一色で統一するのではなく、ある一部分に変化を加えることで落ち着きのある空間を演出することができます。
このようなデザインは各エリアに配置された意匠設計士が担当しています。最終的に本社の了承は必要ですが、基本コンセプトはすべて現場の意匠設計士に委ねられています。また、本社の商品企画室のメンバーが完成物件の現場に直接足を運び、階段のカーブの向きやプラグの位置、視界など図面から想定されたイメージとの違いを認識し、社内のノウハウとして蓄積しています。現場重視の確認作業を積み重ねることによって、商品力がアップしてきたと思います。
● 建築士は社内に何名程いらっしゃるのですか。
当社には、意匠設計を担当する建築士が40〜50名在籍しており、各事業部内で建物の企画・設計からデザインに至るまで幅広く活躍しています。また、構造計算を行う建築士が社内に常時10名程所属しているのも特徴で、各事業部で設計・デザインされた後、本部で必ず構造計算が行われ、建物の品質を構造強度の面から保証しています。
建築士の採用は新卒、中途問わず行っており、新卒の場合は時間をかけてじっくり育てています。当社が求めているレベルで企画、設計、デザインが出来るようになるまでにはおおよそ3年〜5年かかります。
● 分譲住宅のブランド戦略についてお聞かせください。
デザイン性に優れた高品質な商品は、お客様に高いグレード感を味わっていただくことができます。このグレード感が当社のブランド構築につながり、ひいては長期的な利益をもたらすと信じています。デザインはブランド戦略を展開していく上では、外せない要素であり、当社では、高いデザインレベルを維持するために様々な基準を社内で設定しています。
またブランド戦略では商品もさることながら、人材も大切な要素になります。当社のスタッフの礼儀やマナー、そして商品説明のわかりやすさなどは、その後のブランド構築に大きな影響を与えます。よって商品と人材の両輪がうまくかみ合うことがブランド戦略には不可欠だと考えています。
● その他、事業展開において重視されていることはありますか。
当社では住宅を引き渡した後のお客様のアフターサービスに力を入れています。販売はアウトソーシングしていますが、実際にお客様に住宅を引き渡すのは当社であり、引き渡した時点からお客様との新たな関係が始まります。
具体的にはお客様のご自宅を定期的に訪問し、実際にお客様と一緒に建物の内と外をチェックリストに沿って細かい確認を行っていきます。このような共同作業を通じてお客様との間には信頼関係が芽生え、その後お客様から直接お知り合いの方をご紹介頂いたり、日常会話の中で当社のことを話題にして頂いたり、評判が口コミで広がるなど、最高の宣伝になっております。
● 具体的にどういったエリアで事業展開しているのでしょうか。
当社は現在5事業部制を導入しており、各事業部が展開しているエリアは、
1. 本店事業部 (中野区、豊島区、新宿区、練馬区、板橋区)
2. 自由が丘事業部 (世田谷区、目黒区、大田区、品川区)
3. 東京西事業部 (杉並区、世田谷区西部、武蔵野市、三鷹市)
4. 横浜事業部 (中区、青葉区、港北区、神奈川区、藤沢市)
5. ふじみ野事業部 (埼玉南部、京浜東北線エリア、東武東上線エリア)
です。
これらのエリアでは当社が今まで培ってきた経験を最大限発揮することができます。そのため今後の事業展開は新規エリアへの進出ではなく、既存エリア内での深耕、事業拡大を優先していく方針です。
● 販売をアウトソーシングしていることについてお聞かせください。
当社は創業時より品質管理の行き届いた生産ラインの強い会社を指向してきており、そのために人的資源の大部分を生産ラインに投入してきた結果このような形態が構築されていったといえます。また、
販売をアウトソーシングすることで販売代理店から土地の情報が入ってくるようになります。販売代理店は土地の情報を提供することで手数料が入ります。さらにその土地に完成した物件を販売することで再度手数料が入ります。同じ土地から2度の手数料が入るため、販売代理店の当社に対する紹介意欲は自然と高まります。結果として、当社に土地の情報が多く入るようになり、仕入れから建築、販売までの好循環が生まれています。
ただし、将来的には土地の仕入から建築、販売まで一貫して提供することを視野に入れています。現状の売上規模を維持するのであれば販売をアウトソーシングする現状のビジネスモデルが効率的ですが、創建ブランドを確立し、顧客との信頼関係を築き、地域により密着した企業を目指すにはお客様との接点である販売は欠かせないと考えています。
既にふじみ野事業部では自社販売を開始しています。自社販売の比率はふじみ野事業部の売上の約50%を占めており、徐々にではありますが自社販売のノウハウを蓄積しているところです。