● 2007年2月期第1四半期の状況と通期予想の見通しについてお聞かせください。
第1四半期は、売上高89.7億円、経常利益3.4億円と、前年同期比で売上高は約1.3倍、経常利益は約4.5倍になり、好調に推移しました。景況感の回復という外部要因もさることながら、当社ブランドの認知度向上による商品力アップという内部要因が業績拡大に大きな影響をもたらしていると判断しています。
通期予想に関しては、売上高470億円、経常利益23.5億円と前期比で売上高22%増、経常利益42%増を見込んでいます。
● 分譲住宅の平均販売単価と販売戦略についてお聞かせください。
全社での平均販売単価は昨年度が約7,800万円でしたが、エリアによって単価は異なります。例えば、自由が丘では1億3,000万円で、ふじみ野では5,000万円を少し下回っています。
お客様が求められる商品の特徴が各エリアで異なっているため、各エリアで販売単価にバラつきはあるものの、どのエリアにおいても本物志向のお客様をターゲットとしている点は共通しており、総じて他社より高い販売単価を維持しています。
また、今期は商品の企画・設計のレベルアップやブランド価値の高まりに加えて、景況感の回復も顕著なことから、平均販売単価は前期を上回ることが予想されます。
● 1年前と比較して、長期借入金が16億円増加していますが、その理由をお聞かせください。
マンション分譲事業やアセットマネジメント事業など、案件が長期化・型化する新規事業に積極的に取り組んでいることが主な要因です。
● 次に丸本社長のご経歴をお聞かせください。

私は中央大学法学部の出身でしたので、一時期は周囲の影響から弁護士や裁判官になることを考えましたが、何年にもわたって法律を勉強している自分の姿が想像できず目指すことは断念しました。
31歳の頃、法律の知識を活かして宅建の資格をとり、三菱信託銀行の子会社の不動産会社に入社しました。そこで5年ほど勤務した後、創建ホームズを設立しましたが、入社前からいずれは自分の理想の会社を起こすと決めていたので、独立することにそれほど迷いはありませんでした。
● 丸本社長にとっての理想的な会社とはどのような会社でしょうか。
1. 社会に貢献できること
2. 社員に働きがいのある環境を提供し、楽しく働けること
この2点です。社会貢献とは雇用の創出、美しい街並みの形成、そして緑化問題を含めた環境への取り組み、さらには企業として利益を生み出すことによる納税義務を果たすことであり、地域社会との係わりの中で様々な手段があると考えています。
もう一つは社員がやりがいを持って楽しく働ける労働環境を提供することです。創業2年目に私自らが記し、今もコンプライアンス面など経営の中心に据えている「創建ホームズ宣言」の4番目には、そのことが記載されており、経営者の役割として真剣に考えています。
その中で、社員の働きがいを意識した取り組みのひとつが事業部制です。各事業部長に対して土地の仕入れにおいて5億円まで権限を与えたことで、ほとんどの場合、本部の指示を仰ぐ必要がなくなりました。この大幅な権限委譲によって意思決定が迅速になり、社員のやりがいにも結びついていると思います。
また一歩、当社の「夢と満足の家創りを提供する」という使命にも近づいたと考えています。
● 事業部制についてもう少し詳しくお聞かせください。

事業部制とは当社の展開する各エリアにおいて、独立採算で運営を委譲される仕組みのことです。これにより社員の働きがいが高まったばかりでなく、各エリアの特徴に基づいた多様な商品作りの実現も可能になりました。
例えば自由が丘ではモダンテイストの外観の人気が高く、内装では使い勝手や機能性よりも大理石で造られるようなデザイン重視の台所が人気です。また著名人が多く住むことから、リビングは1階ではなく2階が主流であったり、すりガラスを多く使用し個人のプライバシーを重視したり、ホームセキュリティなどの設備が充実しているなどが特徴として挙げられます。
このようにエリア毎の特徴を理解してお客様のニーズにきめ細かく対応するには、現場のスタッフに権限を委譲し、お客様のご要望に迅速に応えながら、お客様と家を創っていくことが大切だと考えています。このようなオーダーメイドに近い多品種少量生産の体制が当社の強みでもあります。