● 中期経営計画についてお聞かせ下さい。
5年後の2011年2月期に売上高1,000億円を目指しています。売上高1,000億円の内訳は、戸建事業65%、マンション事業20%、アセットマネジメント事業15%です。当社の中核事業である戸建の建築事業が着実に拡大しつつ、そこに新規のマンション建築事業やアセットマネジメント事業が加わるイメージです。
現状、都心部において地価が上昇局面に転じており、「都心回帰」の動向やニューリッチ層の底堅い需要もあるため、5年後の売上高1,000億円という目標は決して無理なシナリオではないと考えています。
● 売上高1,000億円の目標を実現するための課題をお聞かせ下さい。

課題は人材の採用と育成です。当然教育や研修は大切ですが、特に採用については、当社の文化にふさわしい人材を何人採用できるか、その如何によって今後の当社の成長スピードにも影響が出てくるので、重要視しています。もちろん人材の見極めは大変難しいのですが、お会いしたときにできる限り、その方の人物像を把握するように努めています。
● ジョブローテーションについてお聞かせください。
当社の「家創り」の基本は現場にあります。そのため最初の配属でスタッフが管理や設計の業務を希望していても、まずは現場を経験して頂きます。家が完成されるまでにどのような人が関わるのか経験を積んで頂き、その後希望の職種で活躍していただく方針をとっています。
現場を知らない人に図面を書いて欲しくありませんし、お客様と離れたところで物事を考えて欲しくはありません。そのため長い間、管理部門だけに従事するのではなく、管理部のスタッフにも少しでも現場と接点のある仕事に係わって頂き、現場の感覚を養っていただきたいと考えています。
● 今年7月にエヴァソンマッコイホームズ株式会社をM&Aした理由をお聞かせください。
M&Aした目的は当社の注文住宅事業を強化するためです。既に各事業部で注文請負事業を行っていますが、結果として分譲住宅に注力したことで、注文住宅の比率は低くなっています。しかし、今後の創建ホームズのブランド確立や顧客との信頼関係の構築を考えると、注文請負事業は強化すべき課題でした。
そんな折、エヴァソンマッコイホームズ株式会社の株式譲渡に関してお話を頂きました。エヴァソンマコイホームズ株式会社が保有する展示場を当社の注文住宅のプラットフォームとして活用することで注文請負事業を強化できると考え、株式の譲渡に応じさせていただきました。
M&Aは容易に手掛けられるものではありませんが、企業文化や事業の継続性、さらには既存事業とのシナジーを考慮しながら、今後も積極的に挑戦していきたいと考えています。
● 今後の事業環境の変化についてお聞かせください。

地価の下落が止まり、金利が上昇傾向に移り始めました。不良債権の問題も整理され、銀行の体力も復活しました。5年前と現在の事業環境を比較した場合、現在の方がはるかに事業は行いやすくなりました。この状況で懸念されることは、資材価格の高騰と金利の上昇です。しかしながら資産デフレが終わり、景況感が良くなっている現状において、懸念点は十分カバーされると考えています。
● 株価や出来高をはじめとした現状の株式についてどのようにお考えでしょうか。
1〜2年前と比較して出来高は増えましたが、投資家の方々にもっと魅力的な投資対象として認知して頂き、市場での流動性をさらに高めていきたいと思っています。その対策として今年の2月に株式を2分割することで、流動性を高めました。ただ今後、さらに流動性を高めるには株式の手法だけでなく、当社としても様々な取り組みが不可欠だと考えています。
● IR活動の方針についてお聞かせください。
機関投資家と個人投資家の情報格差をなくすようなIR活動を目指しています。今後も機関投資家とのスモールミーティングは実施していきますが、当社が大切にしていることは個人投資家との直接の対話です。一人でも多くの個人投資家に当社のことを知っていただき、長期的な株主になっていただけるよう努力してまいります。
● 株主・投資家の方々へメッセージをお願いします。
堅実で持続的な成長をして、配当金によって株主還元を実施する方針です。前期の配当性向は23.2%でしたが、今後も高めていく予定ですので、個人投資家の皆様には長期的な視点で当社株式を購入していただければと思います。