●2006年6月期の財務ハイライトについてお聞かせ下さい。
売上、利益、共に堅調に伸びております。
昨期の売上は前期比36%増の6.64億円、経常利益は1.07億円でした。
今期は売上、経常利益とも30%増を見込み、売上9億円、経常利益1.5億円を目指しております。
ポータル事業においては広告での収益化に目処がつき、売上が立ち始めました。
この広告収益については今後「OKWave」の価値をあげていきながら、合わせて大きく伸ばしていきたいと考えています。
社内の管理コストに関してはこれまで質問と回答のチェックに多くのスタッフを使ってきましたが、システムでチェックを行えるようになりましたので、今後は人件費を抑えることが可能だと考えております。
現在、全体収益の7割をソリューション事業が占めており、お取引企業様も順調に増加してまいりました。
現在では約120社様と取引をさせていただいており、毎月安定的に収益をあげていくことができると思っております。
●次に、上場時に集めた約8.7億円の使い道を教えて下さい。
これまではシステムの増強が必要なときに、サーバーを仕入れるなどの対応が後手になっておりましたので、これからはより使いやすいサービスを目指すために、積極的なシステム投資を行っていきたいと思っております。
システムのレスポンスのスピードなどは、弊社のお客様やユーザー様に影響を与えてしまう恐れがございますので、遅滞がないように、効果的に投資をしていきたいと思っております。
また今後、業務を拡大していくにあたり、研究開発にも投資していく予定です。
●重要視する指標をお聞かせ下さい。
やはりQ&A数、会員登録者数、ページビュー数、システム提供企業数といった指標は重要な数値になってきます。
しかし、もっとも大切にしていきたいことは「ユーザーの皆様同士のやり取り・人と人とのつながり」です。
そして、質問に対して回答をしてくださった方へのお礼の言葉「ありがとう」を忘れないということです。
当社では、サイト内でも大きく取り上げている、お礼の言葉「ありがとう」の数を大切にしています。
現代の時間に追われている日常のなかでは、どうしても普段忘れがちな「ありがとう」という感謝の言葉で人と人とを結びつけることにより、もっとユーザーの皆様同士が助け合えるコミュニティになっていけるのではないかと信じております。
この「ありがとう」が多ければサイトが盛り上がり、Q&Aのやり取りを通して人と人とのコミュニケーションをもっと活発に増やしていけるのではないかと思っています。
●兼元社長のご経歴をお聞かせ下さい。
私は、大学は愛知県の芸術大学に進み、デザインを学び卒業後、京都のデザイン会社に就職しました。
そして仕事をしながら、ボランティアで身障者のためのデザイン活動を行っておりました。
その後、仲間と事業を始めようとしたのですが、なかなか仲間の賛同を得ることができませんでした。
結局、仕事も辞め、お金もないまま上京しました。
その後2年ほど公園に寝泊りしながら、個人でデザインの仕事をするような日々を送りました。
その頃はいろいろと苦労もありましたが、今考えてみれば貴重な経験になっており、自分にとってかけがえのない財産となっております。
●創業当時の苦労をお聞かせ下さい。
赤字が2期続き、周りからは早いところ儲からないことは辞めてしまえと言われていました。
しかし、お金儲けではなく人と人が助け合える場であるQ&Aサイトを世の中に提供することは自分の使命だと思っていましたので、その想いを実現するために寝る間を惜しんであきらめず仕事に取り組んだ結果、徐々に結果も付いてきて2002年6月期には黒字に転化することができました。
●次に採用方針と教育方針をお聞かせ下さい。
採用と教育において最も大切なのは「愛」だと思っております。
これは恥ずかしからず、惜しげもなく言っていきたいと思っています。
また一言に愛と言っても、「ありがとうが自然と生まれるコミュニケーション」これを「愛」と呼び、これからも当社では大切にしていこうと考えています。
そして、その愛情を支えるために3つの視点を用意しています。
それは、「Challenge」、「Possible」、「Positive」です。
・「Challenge」とは、何事にも挑戦しましょう。
・「Possible」は、何事に対してもできないというのではなく、どうしたらできるかを考えましょう。
・「Positive」とは、何事にも自主的に参加しましょう。
この3つを大切にしていただけるのであれば、是非とも弊社に入社していただき、我々と一緒に人と人が助け合える場を盛り上げていっていただきたいと思っております。