●御社の会社概要についてお聞かせください。
当社はクリエイターのエージェンシーとして1990年に設立されました。映像やゲーム、WEB、モバイルなど、クライアントのあらゆるクリエイティブ・ニーズに対して、国内外30,000名を超えるクリエイターと約1,000社のパートナープロダクションのネットワークを構築しています。当社はそのネットワークを利用してコンテンツの企画・制作からクリエイターの派遣サービスに至るまで、クライアントのあらゆるクリエイティブ・ニーズに対応しています。
もう少し具体的に説明させていただきますと、テレビ番組や映画のディレクター、WEBのデザイナーなど、クリエイティブ業界で活躍する人たちのことを一般的に「クリエイター」と呼びますが、彼らは組織に帰属するのではなく、個人として、つまりフリーとして活躍するケースが多々あります。
当社はフリーで活躍するクリエイターのエージェントとなり、営業から仕事の受注、クライアントとの交渉、プロジェクトのマネジメントなどを行うことで、クリエイターが制作業務に専念できる環境を提供しております。
●「エージェンシー事業」、「教育・コミュニケーション事業」、「ライツ事業」のそれぞれの事業内容についてお聞かせください。
まず「エージェンシー事業」については、クライアントのクリエイティブ・ニーズに対して、30,000名を超えるクリエイターと約1,000社のパートナープロダクションネットワークを背景に、映像、WEB、モバイル、広告・出版、ゲーム等のコンテンツニーズに対して、請負、派遣、紹介といった切り口でソリューションを提供するマネジメントビジネスです。デジタル化の浸透とメディアミックスが当たり前となった今では、全てのクリエイティブ領域に対応できることが必要だと思います。
特に長年手掛けているTV番組の制作に関しては、TV番組全体の40%以上に当社のディレクターが関わっております。また、Webは年間約7,000サイト、ゲームは約100タイトルと、幅広い分野の制作に関わっております。
次に「教育・コミュニケーション事業」についてですが、クリエイターのキャリアアップを目的として、トレーニング、カリキュラムの運営や各種セミナーを開催しています。この業界に入るためのクリエイター養成の専門学校はたくさんありますが、実際にプロになってから学べる機関は大変少ない。当社はプロのクリエイターが生涯にわたり、常に技術レベルを向上できるような環境を整備していきたいと考えています。
また、本社ビルに100名規模のセミナールームがあります。先行投資の意味合いが強いのですが、クリエイターの表現能力が向上することで、結果として当社の付加価値が高まると考えています。
最後に「ライツ事業」についてですが、クリエイターの持つアイディアを形にして、制作におけるギャランティーだけでなく、コンテンツの収益そのものがロイヤリティとしてクリエイターの個人の収入になるような、収益の仕組みを構築することが事業内容です。本年度は、映画「ベルナのしっぽ」「赤い鯨と白い蛇」の企画や製作に携わり、また「赤い鯨と白い蛇」の原作小説を出版いたしました。
●エージェンシー事業について、もう少し詳しくお聞かせください。
企業から大規模なコンテンツ制作の要請に応じて最適なプロジェクトを組織します。当社のプロジェクトマネージャーがプロジェクトを遂行するのに必要と思われるクリエイターを組織します。その際、具体的に彼らがどのような経験や実績および作品を生み出したか、そしてどのような結果を出したのか、ディスカッションを行います。
高度なデータベースを開発し、機械的にクリエイターを割り当てるのではなく、履歴書からは判断できないことも大切にしながらクリエイターを組織することが、クオリティと納期、コストにおいて優れた制作物を納品するために必要なことだと思います。
次にクライアントにとってのメリットですが、当社はコンテンツの種類に縛られることなく対応できることが挙げられます。当社は映像だけでなくWeb、ゲーム、広告など、あらゆる表現手段に対応しているため、幅広いクリエイティブ・ニーズにお応えすることができます。
また、当社の実績が豊富なこともメリットの一つです。例えばWebサイトの制作に関して、当社は年間6,000〜7,000サイトほど携わっています。これだけの数をこなすことで、どのような表現が最も効果的かといったケーススタディを、数多く保有しています。
●グループ会社についてお聞かせください。
メディカル・プリンシプル社はクリエイティブ業界で展開していた当社のビジネスモデルを医療業界へと応用させた事業です。医者と医療施設の架け橋となって、ドクターの生涯価値を高めていくというコンセプトです。現在の登録ドクター数は約12,500、登録医療施設数は約7,000になっています。また、医療業界への情報発信として「DOCTOR’S MAGAZINE」を毎月50,000部発行しています。
CREEK&RIVER KOREAは韓国にある当社の子会社で、当社グループ全売上の8.8%を占めています。以前の韓国では、ディレクターが直接テレビ局と契約していたのですが、テレビ局業界の変化と労働法の動向により、TV局はディレクターと直接契約をせずに、法人と契約をしてディレクターを受け入れることになりました。その結果、テレビ局に人材を派遣するサービスが成長し、当社は多数のTV局と契約いただいております。