●西川社長のご経歴についてお聞かせください。
ネットエイジを創業するまでいくつかの会社に勤務しました。KDDIから始まり、アーサー・D・リトル、AOLジャパンで働き、30半ばで起業を志し、40歳のとき、ネットエイジを設立しました。この業界では、非常に遅い起業ですね(笑)。
また起業に至った経緯は、インターネットの出現で、これはすごいことになると直感しました。当時は、インターネットを利用したビジネスは重要視されておらず、ある種、ネットのビジネスに取り掛かった人たちは反骨精神が高かったのだと思います。
最近でこそ、大手企業が普通にインターネットを使った事業をしていますが、私からすれば、非常に感慨深いところです。
●次にグループのマネジメントで意識していることをお聞かせください。
社長としてやっていけそうな人間を見つけるということが重要だと思います。基本的に、やりたいことをやる。手を上げた人間が進めるということをポリシーにしています。やはり、やりたいことをやっている時が一番エネルギーが出ていると感じています。
●小池代表との代表取締役2名体制の理由をお聞かせください。
私自身、他人のお金を運用することはできません。ただインターネットのオポチュニティに対して、“てこ”の効果を利用した資金の使い方が必要で、それをマネジメントできるのが小池になります。それと以前からの付き合いで、上場に向けて経営体制を強化した意味合いもあります。また私はゼロから事業を作り出すことが得意であるのに対し、小池は10から100、100から1,000というように事業を成長させる経験を持っていたからです。
●御社の今後の展開についてお聞かせください。
今後はCGM(Consumer Generated Media)的なビジネスが成長すると思っています。つまりユーザー自身がページビューを生み出し、トラフィックをマネタイズするようなビジネスに力を入れていきたいと思います。またマネタイズの基本は広告であったり、イーコマースであったり、様々なコンセプトの組み合わせであったりします。それと、今後の展開としてはM&Aも視野に入れていくつもりです。
またインターネットの市場性としては、モバイルの事業にも成長があると思います。ネットエイジ自体はWEBから入った会社なので、あまりモバイルの方向感覚を持っていませんでした。ただ3年ほど前からKLASSという事業を作り、成長していく過程で、やはりWEBとモバイルのリレーションは非常に大切だと感じています。
またインターネットが日本に登場して以来、約10年かけてブロードバンドのインフラが出来上がったので、これからはその上に乗るサービスの戦いになるかと思います。私は、「アイボール戦争」という表現を使うのですが、どういった意味かと申しますと、まさに「目玉」の戦い。つまりテレビや新聞、雑誌、そしてインターネットがそれぞれ人間の時間を奪い合う戦争だと。ここ数年で明らかに人がインターネットに触れ合う時間は増えました。ですが、広告費を見ても、まだまだTVのシェアが大きい。この人々の生活の変化を考えれば、広告産業を中心としたインターネット事業の成長余力は大きいと思っています。
●最後にIRについてお聞かせください。
IRについては、なるべくプレスリリースを細かく出し、自社のHPでIRを充実させていきたいですね。また上場して半年も経っていませんが、機関投資家に対するロードショーなども行っております。まだまだインターネットのビジネスが投資家に完全に理解されているわけではないので、これからもしっかりと事業説明をしていきたいと考えています。
最後に、ネットエイジはインターネット黎明期から、その可能性にかけようという志を持った人間が集まって、失敗も成功も繰り返し、晴れて昨年上場できました。まだまだインターネットの事業は掘り起こされていない可能性が一杯あります。そういった可能性をネットエイジは探していきたいと思っています。