●御社の経営理念についてお聞かせ下さい。
当社の経営理念は「お客様の満足、取引先様の満足、株主様の満足、従業員の満足、企業の満足−われわれは5つの満足をもって社会に奉仕します。」となっております。
お客様の満足、取引先様の満足、株主様の満足、従業員の満足、企業の満足、どれ一つ欠けても会社は存続しないと考えております。
皆様に満足頂ける企業でなければ、社会の中でその企業の存在意義はありません。「お客様に商品をお届けする」一方で、少数店舗のみを展開するメーカーも数多く存在し、需要と供給のニーズを合致させること、そこにスタイライフの意義があると思っております。
アパレルを専門に扱うeコマースの企業は、現在上場企業で3社です。
数多くのeコマース企業が淘汰された中で、当社が経営を続ける事ができたのは、基礎からしっかりと、当たり前の事を当たり前としてやってきたからだと思っております。
この10年間お客さんの要望・希望に一生懸命応え、そして従業員のやりたいことを具現化していくという基本に忠実なことを繰り返してきた結果だと考えております。
●事業を拡大されていく中で、苦労なさった点はございますか。
当初、アパレル商品の通信販売に対して、取引先となるアパレルメーカーの方々になかなか理解して頂けなかった事ですね。そのため簡単には商品を卸して頂く事ができませんでした。
当時のブランドオーナー様の考えでは試着ありきの商品なので、お客様が試着をせずにインターネットで商品を見て購入するという事に懐疑的でした。
今でこそインターネットショッピングが流行していますが、当時はインターネットで通販を行うという事に対する認知度は低かったですね。そのため、ある有名なセレクトショップブランドについては、2年をかけてやっとお取引して頂くことができました。
通販雑誌からインターネット通販へ、そして中国、前例がなかった事を進めていきますので、ご理解頂く事は困難の連続です。
●御社のターゲット戦略についてお聞かせ下さい。
当社の顧客は主に20代から40代の女性です。そして顧客の7割〜8割は何らかの理由で、デパートなど実際の店舗に買い物に行けない人で、その他の方はインターネットショッピングの方が便利だと考えている方になります。
具体的なターゲットとしては、まずは地方にお住まいの方ですね。当社が販売させて頂いている商品は、基本的に東京の青山や原宿、そして代官山など都市部でしか購入できないブランドになっております。各メーカー様は、ブランド戦略から限られた立地(ファッションエリア)にしか出店されません。
つまり、地方にお住まいの方はファッション情報を見て、情報は知っているのに近くにお店がないため購入できない。そういった方のニーズに対応し、実際の店舗にある商品をインターネットからご購入頂くのです。
もう一つは都内に住んでいらっしゃっても、非常に忙しい方です。特にお子様がいながら働いていらっしゃる方は、実際の店舗の営業時間に合わせて買い物をするのが非常に難しい。その他、20代前半向けの商品を30代の方が購入されるなど、対面でないので、年齢を気にされ購入しづらい商品も気にせずにインターネットで購入されるというニーズもあります。
●競合との差別化についてお聞かせ下さい。
当社の強みはメディアミックスであるということです。自社メディアとして雑誌、インターネット(web)、モバイルの3つを持っていること、それが我々の最大の差別化要因となっております。既に上場している大半のeコマース企業は自社メディアを1つか2つのメディアしか持っておりません。
自社メディアを保有することは、他社メディアを利用した際のメディアコスト上昇のリスクを抑えられるというメリットがあります。メディアを提供する企業はその媒体の利用価値が高くなればなるほど、その媒体の利用価格が上昇していきますので、売上の伸びに拘わらず、どんどん利益が下がっていくことになります。また多彩なメディアを自社保有することで、お客様のニーズに対応したサービス・商品を提供できるとともに、ブランド側の多様なニーズに対しても適時対応できるというメリットもあります。