●テクノアルファ株式会社設立のきっかけについてお聞かせください。
当社は1989年12月に設立されました。設立の半年程前、かねてより私が勤務しておりました英国の商社ドッドウェルからハイテク部門の営業譲渡を受け、4名の部下と共に独立したのがきっかけとなります。
●テクノアルファ株式会社の事業内容についてお聞かせください。
当社の主力である半導体装置事業では、アメリカのオーソダイン社製の商品を販売しております。パワー半導体のワイヤボンディングに用いられるアルミ線ウェッジワイヤボンダならびにその部品、消耗品の輸入販売などで、当社売上の約65%を占めております。
2つ目の事業は、電子材料・機器事業となります。電子部品製造、液晶等の組立で使用される接着剤や消耗品、ボンドテスター、プラズマ処置装置等を販売しており、当社売上の約15%を占めております。最近では、当社がドイツから輸入している大気圧プラズマ装置が安価で良質との評価を受け、売上を伸ばしております。
3つ目の事業としましては、マリン・環境機器事業がございます。約9年前に、マリン事業で扱っている救命ボート事業においてドッドウェルから営業譲渡を受けました。理由につきましては、救命ボート等の販売は常に1年、2年先の発注を先取りして営業活動を行うことができるため、業績の予想が立てやすくなっております。またマリン事業につきましては、当社を含め国内では2社しか商品を提供しておりません。一部中国からの安価な輸入品が出回っておりますが、海外製とは信頼性の面で異なり、棲み分けがなされております。
最後に、その他事業というのは、4つ目の柱を作るための商品開発部門です。多少の時間がかかったとしても、将来、数億円単位の事業になるような商品を育てるために、専任のマーケティングマネージャーを配置しております。
●メインとなる半導体装置事業の特徴についてお聞かせ下さい。
半導体装置事業において、当社が優位な点は、3つございます。1番目は「スピード」、つまり生産性の高さです。2番目は、機械を操作する「ソフトウェアの充実度の高さ」です。そして3番目は「技術サポート力」になります。スピード、ソフトについてはオーソダイン社の製品特長で、「技術サポート」については当社の強みになります。この3つを評価された点が、ワイヤボンダのマーケットを約40%占め、自動車事業に限って言えば約65%のシェアを占めることができた理由になっております。
半導体装置事業における主要顧客はトヨタ自動車になります。お取引のきっかけにつきましては、10年以上前の話になりますが、トヨタ自動車がエレクトロニクスのデバイスを製造する工場を設立するという話が持ち上がったことによります。そこで、トヨタ自動車が、海外の評判・国内での評判をいろいろ調査し、当社が現在扱っているアメリカのオーソダイン社の評判を聞きつけて、当社にアプローチがございました。オーソダイン社は、世界の顧客満足度調査において、半導体の後工程の製造装置分野における、昨年今年と連続して第一位に選ばれたメーカーになります。また、当社のサポート体制が評価され、オーソダイン社のワイヤボンダが選択されたという経緯がございます。トヨタ自動車の当社における売上比率は小さくはありませんが、本田技研工業や日産自動車にも商品を納入しております。