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株の教科書

3. 有望銘柄を見分ける〜ファンダメンタルズ分析〜

3.1 ファンダメンタルズ分析における投資指標


株式投資の基本は、「企業の価値へ投資すること」です。「企業の価値」を知るには、「投資指標」を分析することが必要となります。売上高や経常利益などが増えていたり、利益率が高い優良企業は確かに魅力的で積極的に投資したくなりますが、そういった優良企業は他の投資家も投資したがっています。そのため、すでに割高な水準まで株価が上がってしまっていることがよくあります。

株式投資で儲けるコツは、すでに株価が高い優良企業ではなく、「実際の企業の価値と比べて割安な企業」に投資することです。そのためには、まず「企業の価値」が分からなくては話になりません。最初に書いたように、「企業の価値」を知るために、「投資指標」をしっかり分析する必要があるのです。

よく使われる有名な指標として、「PER」と「PBR」、「ROE」、「自己資本比率」という4つの指標を紹介します。

3.2 PERとは


PERは、収益と株価の関係を表す指標で、「株価収益率」と呼ばれます。株価を予想1株利益で割ることで求められ、「現在の株価が何年先の利益まで織り込んでいるか?」を表しています。一般的に低いほど割安ですが、業種などによって妥当な値は異なります。同業他社やその企業の過去のPERと比較することが大切です。

注意点としては、1株利益が当期純利益を使って求められる点です。当期純利益には、本業以外の特別な損益が含まれている場合があります。PERが低くても、継続して本業で利益を上げている企業かどうかチェックする必要があります。営業利益や経常利益の変化も注意してみましょう。

3.3 PBRとは


PBRは、資産と株価の関係を表す指標で、「株価純資産倍率」と呼ばれます。株価を1株あたり株主資本で割ることで求められ、株価が1株あたりの株主資本の何倍になっているかが分かります。一般的に低ければ低いほど割安です。PBRもPERと同様、同業他社やその企業の過去のPERと比較して、割安かどうかを判断する必要があります。

資産は収益ほど増減が激しくないため、PBRは比較的安定した値をとります。PBRが低く、業績や効率性の向上が見込める銘柄に注目しておきましょう。

ただし、「不良在庫」や「回収できない売掛金」といった資産が多くある場合も、PBRは低くなります。この場合は、PBRが1倍以下でも割安とはいえません。貸借対照表をしっかり見てから、割安かどうか判断しましょう。

3.4 ROEとは


ROEは、株主資本に対する利益の割合で、「株主資本利益率」と呼ばれます。当期純利益を株主資本で割ることで求められ、株主のお金をどれくらい効率的に利用しているかが分かる指標です。 ROEが高いほど効率的に経営を行っていると考えられるます。PERとPBRとは違い、株価とは関係のない指標です。

3.5 自己資本比率とは


自己資本比率は、自己資本が総資本のうちのどの程度を占めているかを表す指標で、自己資本を総資本で割ることで求められます。企業の安全性を表しており、一般的に高ければ高いほど安全といえます。負債と自己資本の割合を示すことで、借入金ばかりに頼って不安定な経営をしていないかを確認できます。

割安度や収益性だけで銘柄を選ぶのはとても危険なので、安定性を表す指標も利用して銘柄を探すと良いでしょう。




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